会長あいさつ

会長(代表理事)上地 博之
北部地区医師会のホームページをご覧くださいましてありがとうございます。
私は六代目の会長として就任いたしました。北部の地域医療に多大な貢献を果たしてこられた先輩方の志を受け継ぎ、更なる地域医療の発展を目指して、地域社会に貢献する人材育成にも取り組みを続けております。
北部地区は本島の半分以上の面積を占める最も広範な地域に、名護市を中心とした離島3村を含む12の市町村で構成された地区です。県内でも高齢化率は高くへき地独特の課題が多い地区ではありますが、風光明媚な海岸、河川、森林等豊かで美しい自然が多く残された魅力的な地域です。
1972年沖縄県の祖国復帰により市町村による予防接種事業がスタートし、任意団体であった当時の医師会員も集団検診に協力するなどの活動が続けられていました。1982年6月に社団法人として認可を受けて脆弱であった医療基盤の改善を図るため、会員が使命感を持って本格的な医療活動事業への取り組みが始られました。北部には健康診断や人間ドックを専門的に取り扱う施設が無かったことから、1984年、成人病検診センター(現、健康管理センター)の開設を皮切りに本格的な事業がスタートしました。
また、当時の北部における入院治療の必要な患者さんの圏域外流出率は50%を超えていました。北部の住民には経済的な負担と大きな医療格差が生じていました。こうした中、1991年には急性期医療の役割を担う北部地区医師会病院(236床:当時)が開設され現在では患者流出率が20%程度までに改善されました。
少子化が続くなか地方における看護師等医療専門職の人材確保は年々厳しさが増すばかりでありますが、本会では、看護師養成の専門学校(定員240名)を開校させ、疾病予防から専門医療、そして人材育成を通して各事業を連動させ、地域医療の充実を目指して活動を続けております。
公益社団法人北部地区医師会
会 長(代表理事)上地 博之
(大北内科・胃腸科クリニック 院長)